位牌は故人を偲び、供養するための大切な仏具ですが、正しい置き方を知らない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、仏壇における位牌の一般的な置き方、位牌の並べ方の決まり、仏壇がない場合の位牌の置き方などを解説します。
位牌に関する疑問を解消し、故人を供養するための参考にしていただければ幸いです。
位牌の正しい置き方と祀り方
位牌は、故人の戒名を記した大切な仏具です。
仏壇に安置するのが一般的ですが、仏壇がない場合の置き方もご紹介します。
記事では、仏壇における位牌の一般的な置き方、位牌の並べ方の決まり、仏壇がない場合の置き方などを解説します。
位牌を正しく祀り、故人を偲ぶための参考にしてください。
仏壇における位牌の一般的な置き方
最近、位牌を設置するための新しい仏壇を購入しました。
しかし、どのように配置するのが正しいのかが分からないのですが、教えてもらえますか?
位牌は、故人の戒名を記した仏具であり、仏壇に安置するのが一般的です。
仏壇内の位牌の置き場所は、宗派によって多少異なります。
基本的には、「ご本尊の下の段」に置きます。
仏壇の中心はご本尊ですので、ご本尊の一段下に位牌を安置するのが基本です。
位牌の置き方には、以下などのルールもあるので、覚えておくと良いでしょう。
- 右側から左へ:位牌は、仏壇に向かって右端から左端へ、世代が古い順に並べます。
- 位牌が複数ある場合は上から:位牌が複数ある場合は、上から順番に、右端→左端の順に安置します。二段目が埋まった場合は、三段目に右端から左端へ並べていきます。
例
- ご先祖様の位牌:仏壇二段目の右端
- その後代の位牌:ご先祖様の位牌の左端
- さらにその後の位牌:三段目へ、右端から左端へ
位牌の並べ方の決まり
位牌の並べ方の決まりについてもっと詳しく教えていただけますか?
位牌は基本的に、亡くなった方から順に、「右が上座・左が下座」の並びで配置することがルールです。
また、位牌同士の重なりにも注意しなければなりません。
位牌がご本尊や他の位牌とかぶらないように注意する必要があります。
仏教において、人は皆亡くなると新しく弟子としての名前を授かります。
仏様のもとで極楽浄土に行くための修行を行うとされているのです。
このことから、先に亡くなられて修行を積まれている方ほど位が高いと考えられています。
そのため、先に亡くなられた方から順に位牌をお祀りする形が一般的とされています。
家族全体による位牌の配置
家族が同時期に亡くなった場合はどうすればいいのでしょうか?
多くの家庭では、亡くなった方から順に「上座から下座」の並びで配置します。
同一日に複数の家族が亡くなった場合は、年齢が高い方が上座、若い方が下座になることが多いです。
夫婦の場合は、夫が上座、妻が下座の並びにするケースもあるようです。
ちなみに、もし子供が親より先に亡くなってしまった場合は、上記で説明した基本のルールとは異なる方法で配置することが多いです。
親が上座、子が下座の並びにすることが多いようですので、不安になったらお寺などに相談すると良いでしょう。
仏壇がない場合の位牌の置き方
もし仏壇がない場合は、どこに位牌を置いたらいいのでしょうか?
位牌は木でできているため、環境によっては傷みやすくなってしまう場合があります。
そのため、風通しがよく高温多湿になりにくい、位牌が傷みにくい環境に置くのが最適です。
また、位牌はご先祖様に手を合わせて供養をするための仏具です。
家族みんなが集まりやすく日頃から手を合わせやすい場所が良いですね。
置き場所を決めた後は、棚やチェストなどを用意し、その上に位牌をお飾りします。
棚の高さは、お参りした際に見下ろしてしまわないくらいの高さが良いでしょう。
棚の上に直置きしてしまわないよう、布や台などを敷いた上にお位牌をお祀りする形が基本です。
位牌を置くのに適さない場所は?
位牌を置くのに適さない場所があれば教えていただきたいです。
風通しが悪く高温多湿になりやすい場所は避けたいですね。
位牌が傷みやすくなってしまいますから。
例えば、玄関や水回り周辺などに位牌を置くのは避けたほうが良いです。
直射日光が当たる場所もやめましょう。
紫外線により、位牌が変色してしまう恐れがあります。
位牌に適した場所を探し、良い環境のところに祀れると良いですね。
まとめ
たくさん教えてくれてありがとうございました。
位牌の置き方について知ることができました。
ルールに則って、位牌を仏壇に飾りたいと思います。
位牌は、故人を偲び、供養するための大切な仏具です。
仏壇に安置する場合は、正しい場所に正しい順序で並べるようにしましょう。
また、仏壇がない場合は、適切な場所に丁寧に安置するように心がけましょう。