法要と法事の違いとは?意味と目的について理解しよう

最終更新日:2024/02/17

法要と法事の違いとは?意味と目的について理解しよう

大切な人を亡くした後の節目に行われる「法要」と「法事」。
実は、この2つの言葉には微妙な違いがあります。

この記事では、法要と法事の違いについて解説します。
これから法要を執り行う予定の方、あるいは法事の意味について改めて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

法要と法事の違い:意味と目的について

私たちは人生の大きな節目である冠婚葬祭を経験することにより、人間のあり方や社会のあり方を改めて考える機会を得ます。
特に、亡くなった人を偲ぶ「法要」「法事」については、家族や親族が集まり、故人の魂を慰めると共に、再び生きる意義を問い直す時間となります。
しかし、「法要」と「法事」について、その違いやどちらをいつ行うべきか、その目的と意義ははっきりと理解できているでしょうか?

今回は、法要と法事の違い、どちらをいつ行うべきか、その意義について解説します。

法事と法要の違い:言葉の使い方

私の祖父が亡くなった際、親が「法事」と「法要」の言葉を使っていたのですが、それぞれ具体的に何を指すのですか?

生徒
先生

「法事」と「法要」は、一般的には同じような意味で使われます。
しかし、本来は少し違います。
「法事」は、広義には仏教行事のすべてを指し、特に死者の冥福を祈るための儀式全体を指します。
「法要」は法事の中でも特に、読経や講和を中心とする供養の儀式を示します。

「法事」と「法要」は、一般的には同じような意味で使われます。
しかし厳密には、「法事」が全体的な儀式を指し、「法要」がその一部であると理解しても差し支えありません。

法事と法要の違い:タイミング

そうなんですね。
では、具体的に法事や法要はどのような場合に行われますか?

生徒
先生

法事は、一般的には故人が亡くなった後の49日や1年、3年などの満目、などの際に行われます。
また、法要としては、毎日や月忌、年忌(年次忌日)など故人を偲ぶ日に行います。

一般的には法事は故人の命日に行われます。
一方、法要は、法事よりも頻繁に行うことがあります。

具体的な行事日は宗派や地域などの習慣による違いがありますので、信仰する宗派の教えに従って行うのが一般的です。

法事と法要の意義と役割

法事や法要を行うことの意義は何ですか?

生徒
先生

法事・法要を行うことの基本的な意義は、故人を偲び、その冥福を祈ることにあります。
また、私たちが生きていること、その命が故人から繋がっていることを感じる機会ともなります。
そして、その思いを新しい行動につなげていくことができます。

法事・法要は、単に故人を偲ぶためだけでなく、生者である我々自身が生きる意義を見つめ直すきっかけにもなります。
そして、その思いを次世代に伝えていくことで、社会が繋がり続ける基盤を作る役割も果たしています。

法事と法要の具体的な進行方法

法事や法要は、お経をあげるだけではないんですね。
それでは、具体的にどのように法事や法要を進めていくのでしょうか?

生徒
先生

具体的な進行方法は宗派や地域により、また家族の願いにより様々ですが、一般的には、まず僧侶を招くことから始まります。
そして、お経を唱えたり、献花や献香をしたり、仏具を用いてお供えをしたり、お勤めをします。
最後に、会食を行うこともあります。

法事や法要は、基本的には僧侶を招いて、お経をあげることから始まりますが、地域によっては家族で静かに過ごす場合もあります。
また、家族が一緒に過ごし、故人を偲ぶ時間を設けることも重要です。

一周忌の法事の進め方と意義

私の祖父が亡くなって1年経つのですが、その1年後の法事はどのように進めれば良いのでしょうか?

生徒
先生

1年目の法事、通称「一周忌」は、故人が亡くなってから1年目の命日に行います。
まずはご家族全員で祖父を偲び、学びや感謝の気持ちを新たにします。
そして、その日にちに合わせて、僧侶を招いて読経をしてもらい、故人の冥福を祈ります。
その後、お骨や遺影の前で献花や献香をします。
最後に会食を開き、一緒に過ごす時間を設けます。
その際には、祖父の好きだった料理を作ったり、楽しんだエピソードを語ったりするといいですね。

一周忌は亡くなった人のことを再度思い返し、家族でその人を偲ぶ大切な時間です。
故人を偲びながら、一緒に過ごす時間を大切にすることで、故人の存在やその人に学んだことを再認識し、次の生活に活かしていくことができるでしょう。

まとめ

法事と法要の違い、それぞれをいつ行うべきかについて理解が深まりました。
また、法事や法要を通じて故人を偲び、我々が生きる意義を見つめ直すことができることを改めて感じました。
故人を大切に思い、その人との繋がりを次に生かすという思いを大切にしていきたいと思います。

生徒

今回、以下のことを学びました。

  • 法事と法要の定義の違い:「法事」は仏教行事全体を指し、「法要」は読経や講和を中心とする供養の儀式を指す。
  • 法事と法要の行うタイミング:法事は49日や1年、3年などの満目に、法要は毎日や月忌、年忌など故人を偲ぶ日に行う。
  • 法事と法要の意義:故人を偲び、その冥福を祈ると共に、生きている私たちが生きる意義を見つめ直す機会を提供。
  • 法事と法要の具体的な進行法:僧侶を招く、お経を唱える、献花や献香を行うなど。

法事や法要は、故人を偲ぶことはもちろんのこと、私たちが生きる意義を深く理解し、日々の生活に活かすきっかけを提供する大切な時間です。
今後もその精神を大切にし、故人との繋がりを次の世代へとつなげていくことが重要です。

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