四十九日法要と納骨式を一緒に行う際の手順とマナーについて解説

最終更新日:2024/09/22

四十九日と納骨の手順とマナーについて解説

四十九日法要は、故人が亡くなってから49日目を迎える法要で、仏教では魂が迷いを捨てて浄土へ旅立つとされる大切な節目です。
一方、納骨式は遺骨を墓に納める儀式です。
近年では、四十九日法要と納骨式をまとめて行うケースも増えています。
本記事では、四十九日法要と納骨式を一緒に行う際の手順とマナーについて解説します。

四十九日法要と納骨についての準備と進行方法

故人が亡くなってから49日目を迎える「四十九日」は、仏教における大切な区切りとされています。
一般的には、四十九日法要を行い、故人の霊魂が成仏することを願います。
また、四十九日法要と合わせて、遺骨を納骨堂や墓所に納める「納骨式」を行うことも多いです。
本記事では、四十九日法要と納骨式を一緒に行う場合の手順とマナーについて解説します。

四十九日法要と納骨式を一緒に行うメリット

私の大切な人が亡くなり、四十九日の法要と納骨を行うことになりました。
一緒に行うことでメリットは何かあるのでしょうか?

生徒
先生

近年では、四十九日法要と納骨式を一緒に行うケースが増えています。
そのメリットとしては、
・時間や手間を節約できる
・一度に親戚や友人が集まりやすい
・故人を偲ぶ場を設けやすい
などが挙げられます。

四十九日法要は、故人が亡くなってから49日目を迎える法要です。
仏教では、人が亡くなってから49日間は魂がこの世をさまよっているとされ、この法要はその魂を成仏させるために営まれます。
一方、納骨式は、遺骨を骨壺に移し、お墓に安置するための儀式です。

四十九日法要と納骨式を一緒に行うための準備

四十九日法要と納骨式を一緒に行う際、準備しておくべきことは何ですか?

生徒
先生

準備しておくべきことは、たくさんあります。
例えば、以下などが挙げられます。
・日程を決める
・場所を決める
・招待者をリストアップする
・当日の準備をする(法要、納骨、その他)

日程を決める

四十九日法要の日程は、故人の亡くなった日を含めて49日目に行うのが一般的です。
ただし、仕事や都合で難しい場合は、直前の土日などでも問題ありません。
納骨式は、四十九日法要に合わせて行うのが一般的ですが、お墓の準備が間に合わない場合は、別の日に行うことも可能です。

場所を決める

四十九日法要と納骨式は、自宅、寺院、霊園などで行うことができます。
自宅で行う場合は、法要を行うスペースを確保する必要があります。
寺院や霊園で行う場合は、事前に予約が必要です。

招待者をリストアップする

親族、友人、知人など、参列者をリストアップします。
日程や場所が決まったら、すぐに連絡しましょう。

当日の準備をする

  • 法要の準備
    • 本尊、位牌、線香、花などを用意します。
    • 僧侶に読経を依頼する場合は、お布施を用意します。
  • 納骨の準備
    • 骨壺などを用意します。
    • お墓の管理事務所に連絡し、納骨の際の注意事項を確認します。
  • その他
    • 会食する場合は料理や飲み物、場所の手配をします。
    • 香典の返礼品などを用意します。

四十九日法要と納骨式を一緒に行う場合の流れ

では、四十九日当日の進行はどのように行うのでしょうか?

生徒
先生

四十九日の法要では、まず始めに僧侶が読経を行い、その後、遺族が焼香をします。
焼香は故人の霊を弔うための儀式の一部で、順番は遺族が先です。
僧侶による法話が行われたら、法要は終わりです。
法要が終わった後に、納骨式を行います。
お墓の前に移動し、僧侶が読経をします。
焼香をし終わった後、遺骨をお墓に納めます。
納骨が済んだら、再び僧侶に読経をしてもらい、参列者は焼香をします。
その後、会食となるのが、一般的な流れです。

始まりは僧侶の読経から始め、それに続いて焼香が行われます。
この際、焼香する順序は遺族から始まり、その後、親戚や友人という順序になります。
その後は、遺族が遺骨を骨壺に納め、納骨堂や家族の墓に遺骨を納めるという流れが一般的です。
納骨後は会食の場を設けられることが多いです。
会食は故人を偲ぶための場ですから、マナーを守って食事をしましょう。

法要と納骨式を一緒に行う際のマナー:服装

当日はどんなマナーに注意すれば良いでしょうか?

生徒
先生

まず服装のマナーは守りましょう。
参列者は、喪服を着用します。
男女とも、ブラックフォーマルを選べば問題ないでしょう。
光沢のある生地などは避けてください。

アクセサリーは結婚指輪のみ、他のものは付けるのは控えましょう。
ただし、真珠のネックレスであれば、着用が許容されています。

髪型は、シンプルにまとめます。
髪飾りは不要です。
故人を偲ぶ大切な場ですので、清潔感のある髪型で参列するのがマナーです。

靴は、男性であれば本革の靴でも問題ありません。
女性の場合は、シンプルな黒パンプスが良いでしょう。
靴も光沢のある生地は避けましょう。

法要と納骨式を一緒に行う際のマナー:その他

その他に、どんなマナーに注意すればいいか教えてください。

生徒
先生

持ち物にも注意が必要です。
法要に参列する際、数珠を持参することになります。
数珠は宗派によっても色や形などの種類が異なります。
参列する葬儀の宗派に合ったものを用意することが大切です。

次に、香典についてです。
香典は、法要と納骨式をまとめて包むのが一般的です。
金額は、故人との関係性や地域、年齢によって異なります。
祖父母などの場合は、3,000円~3万円が相場程度が目安です。
少し額の幅が広いですが、年代によって適当な金額が変わります。

・20歳~29歳の方:3,000円~1万円
・30歳以上の方:5,000円~3万円

基本的に、年齢が高くなればなるほど、金額も高くなる傾向にあります。

まとめ

当日の流れや準備などについてよく分かりました。
また、地域や宗派によって違うこともあるので、不明な点があれば地元の寺院や葬儀社に問い合わせることも大事なんですね。
ありがとうございました。

生徒

四十九日法要と納骨式を一緒に行うことは、時間や手間を節約できるなど、多くのメリットがあります。
ただし、マナーを守るなど、いくつか注意すべき点もあります。
この記事を参考に、故人を偲ぶ心のこもった四十九日法要と納骨式を執り行いましょう。

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