人生の終わりに向けた準備を少しずつ進めていく「終活」。
近年注目度が高まっていますが、何から始めれば良いのかわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、終活を始めるタイミングや何から始めるべきか、などについて解説します。
終活の始め方と進め方
人生の終わりに向けての準備を始める「終活」。
近年、高齢化社会の進展とともに注目度が高まっています。
しかし、何をすればいいのかわからない、何から始めればいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回は終活について、何から始めるのがいいか、始めるタイミングはいつか、などを解説していきます。
何から始める？終活の目的
終活について教えていただけますか？
生徒
先生
終活とは、人生の終わりに向けての準備をすることを指します。
例えば、エンディングノートの作成、遺言書の作成、葬儀やお墓の準備などがあります。
生前に終活を行う目的は、主に以下の3つが挙げられます。
- 自分の希望を叶える
- 残された家族に負担をかけない
- 安心して最期を迎える
終活をしておくことで、自分の希望に沿った最期を迎えることができるでしょう。
それだけでなく、残された家族の負担を軽減し、安心して死を迎えることができます。
終活を始めるタイミング
終活はいつ始めるのがいいのでしょうか？
生徒
先生
終活をはじめる時期に決まりはありません。
極端な例を挙げれば、20代から終活を始めても問題はないのです。
終活で気になる点などがあれば、年齢に関係なく手を付けてみてはいかがでしょうか。
終活を始めるタイミングは人によって様々です。
以下のタイミングなどで、終活を始める方もいます。
- 定年退職や還暦を迎えたとき
- 結婚や出産など、家族構成が変わったとき
- 病気やけがをしたとき
- 相続が発生したとき
- エンディングノートや終活セミナーに興味を持ったとき
上記のようなタイミングをきっかけに、自分の将来についてじっくりと考える良い機会になります。
終活を始めるのに早い遅いはありません。
しかし、体力や判断力がしっかりしているうちに始めることが理想です。
終活でやるべき項目
具体的に、どのようなことを行えばいいのでしょうか？
生徒
先生
終活でやるべき項目は多岐にわたりますが、以下に主な項目が挙げられます。
・エンディングノートの作成
・資産の見直し
・相続対策
・医療・介護の意思表示
・葬儀やお墓の準備 など
エンディングノートは、自分の希望や考えを書き記しておくノートです。
医療・介護に関する希望、葬儀やお墓に関する希望、財産に関する情報などを書き記しておくことで、残された家族があなたの意志を尊重することができます。
資産の見直しは、自分が持っている資産を整理し、リストアップしておくことです。
預貯金、不動産、株券など、すべての財産を把握しておくことで、相続後のトラブルを避けることができます。
相続対策とは、自分が亡くなった後の遺産の配分について、事前に計画しておくことです。
遺言書を作成したり、相続税対策を検討したりすることで、スムーズな遺産相続を実現することができます。
医療・介護に関する意思表示とは、自分がどのような医療や介護を受けたいかを、事前に意思表示しておくことです。
葬儀やお墓の準備とは、自分がどのような葬儀やお墓を希望するか、事前に決めておくことです。
葬儀の形式や費用、墓の種類や場所などを決めておくことで、残された家族が慌てることなく準備を進めることができます。
この他、デジタル終活や住まいの見直しなどもあります。
何から始めるべき？
やるべき項目はたくさんあるんですね。
何から始めたらいいでしょうか？
生徒
先生
どの項目から始めても問題ありません。
手を付けやすいものから始めてみてください。
項目の中ですと、エンディングノートの作成や資産の見直しなどが、始めやすいかもしれません。
「財産の相続先を自分で決めたい」という方もいるかもしれません。
その場合は、遺言書の作成から始めるのもおすすめです。
また、デジタル終活は、近年重要性が増してきています。
早いうちに、SNSやパソコンなどのパスワードの整理をしておくのも良いでしょう。
終活の進め方の例と対策
終活の進め方の例を教えていただけますか？
生徒
先生
たとえば、ある女性が終活に取り組む過程で、自分が持っている書籍や衣類、家具などを整理し、不要なものは処分しました。
それだけでなく、自分の意思を家族に伝えるための遺言書も作成しました。
また、スマートフォンやパソコン内のデジタルデータの整理も行い、パスワードを家族に伝えるなどの対策も行いました。
この事例からもわかるように、終活は身の回りの物だけでなく、デジタルデータやパスワードの管理にも注意が必要です。
また、何よりも大切なのは、自分の意志を明確に伝えることです。
意思がはっきりとしているうちに、遺言書を作成しておくのは良いかもしれません。
まとめ
終活をするにあたり、いろいろなことを考える必要があるんですね。
私もこれから考えてみます。
生徒
終活は、自分らしい最期を迎えるための大切な準備です。
いつから始めるべきか、何から始めるべきか、明確な決まりはありません。
自分に合ったタイミングで、手をつけやすいものから始めてみてください。
