互助会は、冠婚葬祭などの費用を事前に積み立てることで、いざという時に備えることができる制度です。
近年では、少子高齢化や葬儀費用の高騰により、互助会への加入を検討する人も増えています。
しかし、互助会にはメリットだけでなくデメリットも存在します。
そこで今回は、「互助会は意味ない?」という疑問に答えるべく、互助会のメリットとデメリットなどを解説していきます。
互助会のメリット・デメリット
互助会は、冠婚葬祭の費用を積み立てることで、いざという時に備えることができる制度です。
しかし、近年では「互助会は意味ない」という声も聞かれるようになっています。
そこで本記事では、互助会のメリットとデメリットを比較し、本当に加入するべきかどうかを判断するためのポイントを解説します。
互助会は意味ない?そもそも互助会とは
互助会は意味ないということを聞くのですが、そもそも互助会とはどういうものなのでしょうか?
互助会は、冠婚葬祭などの費用を事前に積み立てることで、いざという時に備える会員組織です。
毎月一定額の掛け金を支払い、積み立てた資金は葬儀費用や結婚式費用などに利用できます。
互助会は、前払式特定取引業の規制を受けており、国土交通省に登録されています。
そのため、一定の安全性は確保されていますが、倒産リスクがゼロではないことに注意が必要です。
互助会のメリット
そうなんですね。
では、互助会のメリットについても教えていただけますか?
メリットはいくつかあります。
まず、「計画的に準備ができる」ことが挙げられます。
毎月一定額を積み立てることで、冠婚葬祭の費用を計画的に準備することができます。
特に、高額になりやすい葬儀費用を事前に用意しておくことで、遺族の負担を軽減することができます。
他のメリットは、以下などが挙げられます。
- 会員特典を受けられる
多くの互助会では、会員特典として、葬儀割引や結婚式場割引、旅行割引などが提供されています。
これらの特典を活用することで、費用を抑えることができます。
- 家族全員がサービス対象になる
互助会によっては、家族全員がサービス対象となるプランがあります。
例えば、葬儀プランであれば、家族全員の分の費用を積み立てることで、必要な時にまとめて利用することができます。
- 設備が整った会館を利用できる
互助会によっては、自社運営の会館を持っているところがあります。
これらの会館は、設備が整っており、葬儀や結婚式をスムーズに行うことができます。
互助会のデメリット
デメリットもあれば、教えてください。
もちろん、デメリットも存在します。
まず、「積立金のみで葬儀が行えるとは限らない」ことが挙げられます。
互助会は、積み立てた金額に応じて利用できるサービスが決まっています。
そのため、積立金のみで葬儀を行う場合は、希望する内容の葬儀ができない可能性があります。
他のデメリットとしては、以下などが挙げられます。
- 解約金トラブルが多い
互助会を途中で解約した場合、解約手数料がかかります。
解約手数料は、積立金の10~20%程度と高額な場合もあるようです。
- お金の自由度が下がる
互助会に加入すると、積み立てたお金は冠婚葬祭の費用にしか使用できません。
そのため、他の目的で資金が必要になった場合に、利用することができません。
- プランが限定されている
互助会は、あらかじめ決められたプランの中から選ぶ必要があります。
そのため、希望に合わないプランしかない場合もあります。
- 互助会が破綻する恐れがある
互助会は、民間の団体が運営しているため、破綻する可能性があります。
破綻した場合、積み立てたお金が返還されない可能性があります。
互助会に加入する前に確認すべきポイント
それでは、互助会に加入しようか考えている場合、どのようなポイントを確認すると良いのでしょうか?
確認すべきポイントとしては、以下などが挙げられます。
・積立金額とサービス内容
・解約手数料
・運営状況
・他の選択肢
互助会に加入するか検討している場合、以下のポイントを必ず確認しましょう。
- 積立金額とサービス内容
希望するサービス内容が利用できるかどうか、積立金額が予算内に収まるかどうかを確認しましょう。
- 解約手数料
解約手数料がどのくらいかかるのかを確認しましょう。
- 運営状況
互助会の運営状況を確認しましょう。
過去のトラブル履歴などを調べておくことも重要です。
- 他の選択肢
銀行の定期預金や生命保険など、他の選択肢も検討しましょう。
他の葬儀費用補償の選択肢
互助会に加入しない場合、他にどんな選択肢がありますか?
互助会に加入しない場合でも、生命保険や葬儀専門の保険に加入することで、葬儀費用をカバーすることが可能です。
生命保険などの場合は、互助会よりも保険料が安く、広範囲のリスクをカバーすることが可能です。
また、自分で蓄えるという選択肢もあります。
無理なく積み立てを行い、自由に使える資金として確保しておく方法ですね。
互助会以外の選択肢を見てみると、それぞれに特徴とメリットがあります。
生命保険は全体的なリスクカバーが可能で、葬儀専門の保険は柔軟なプラン選択が可能です。
自己積立は自由度が高い反面、一定の自己管理が必要です。
ただし、どの選択肢もメリット・デメリットがあります。
自身のライフスタイルと将来設計を踏まえて検討するといいでしょう。
互助会が意味あるか意味ないか、自分で判断しよう
自分の状況によって選択肢は変わるのですね。
今の私にとって、互助会に加入するのが最適な選択なのか、他の選択肢が良いのか、改めて考えてみます。
互助会は、メリットとデメリットがある制度です。
加入する前に、しっかりとメリットとデメリットを理解し、自分にとって意味あるか、それとも意味ないのかを判断することが重要です。
また、互助会以外にも、冠婚葬祭の費用を準備する方法があります。
自分に合った方法を選択しましょう。