ご先祖様をお迎えする大切な期間、お盆。
しかし、飾り方や準備、後片付けなど、疑問に思うことも多いはず。
この記事では、お盆の祭壇の準備から後片付けまでの期間や飾り方など、基本的な情報を分かりやすく解説します。
お盆の祭壇の飾り方と期間について
ご先祖様を家に迎え、供養するお盆。
地域や宗派によって風習は様々ですが、基本的な準備や飾り方、そして後片付けの時期などを分かりやすく解説します。
この記事を読めば、ご先祖様への感謝の気持ちを込めて、心静かに過ごせるはずです。
お盆の祭壇の飾り方と必要なアイテム
お盆の祭壇飾り、用意するものや手順が分からないのですが、具体的に教えていただけますか?
もちろんです。
まず用意するものとしては、以下などが挙げられます。
・盆提灯
・盆棚(祭壇)
・まこも、蓮の葉
・精霊馬
・ほおずき
・そうめん
・水の子、閼伽水(あかみず)
・麻がら
・みそはぎ
・十三仏
近年は、お盆に欠かせない飾りや棚がセットになったお盆飾りも購入することができます。
準備に不安を感じるなら、このようなセットを用意しても良いかもしれません。
飾りつけの手順としては、まず祭壇を仏壇の前に設置します。
祭壇の脇には、盆提灯を対になるように配置します。
祭壇の最上段には、位牌を置き、その左右には盛花や霊前灯を飾ります。
その下の段には、御霊具膳やお団子など、お供え物を並べます。
最下段には、お参りに必要な道具や精霊馬、まこもなどを配置します。
まこもを敷き、その上に、きゅうりの馬やなすの牛、水の子などを飾りましょう。
お参りに必要な道具(香炉や火立など)は、最下段に配置することもあれば、経机(経棚)に置くご家庭もあります。
必要に応じて、仏壇の横に十三仏の掛け軸も飾りましょう。
お盆の期間と祭壇飾りの期間について
祭壇はいつからいつまで飾るのですか?
お盆の飾りつけは、だいたいお盆の期間の前日から始まります。
地域によって違いがありますが、一般的には7月13日~7月16日まで、もしくは8月13日~16日までがお盆の期間です。
祭壇の飾りは、12日の夕方から13日の朝に飾り付けします。
そして、16日の夜もしくは17日中に、後片付けをするのが一般的です。
お盆期間に入ると、故人の霊を迎えるためにお供え物などを供え、その期間を通して祭壇を飾り続けます。
そして、お盆が終わる時には、霊を送るためにお供え物を清め、祭壇の飾りつけを解除します。
具体的な日取りは各家庭や地域によりますので、それに合わせて準備を行いましょう。
お盆に祭壇を飾る理由
なるほど、そもそもなぜお盆に祭壇を飾るのですか?
その理由は、お盆は「先祖の霊を迎える」期間とされており、その霊を迎え入れるための祭壇を飾るわけです。
お盆は一年に一度だけ、故人がこの世に戻ってくるとされています。
そのため、家族が故人を敬い、思い出し、感謝の気持ちを伝える大切な時間となっています。
その思いを形にするために祭壇を飾るのです。
お盆にはご先祖様の霊を家に迎え入れる、という考えがあります。
そのため、ご先祖様の霊を迎える場所として祭壇を飾る必要があるのです。
仏壇のない家庭での祭壇設営方法と注意点
でも、我が家には仏壇がないんですけど、それでも大丈夫なんですか?
はい、大丈夫ですよ。
実は仏壇のない家庭でも、お盆の時期に限定的に祭壇を設けるケースはよくあります。
その場合は、清潔なテーブルに、前述したお供え物やお線香などを並べて、臨時の祭壇として利用します。
祭壇として十分に機能しますので、仏壇がないからと言って心配はいりませんよ。
仏壇がなくても、お盆の時期だけ限定的に祭壇を設けるは可能です。
大切なのは、お供え物や線香などを用意し、ご先祖様をお迎えする準備をしておくことです。
仏壇のない場合の祭壇の作り方
仏壇がない場合の祭壇の設営はどのように行えばいいのでしょうか?
まず、祭壇の場所は、ご家族の方が日々お参りをしやすい場所や弔問客を案内しやすい場所に設置するといいでしょう。
そして、その場所にテーブルを置き、その上に祭壇に必要なものを配置します。
前述した線香やお供え物を配置し、最下段には香炉、火立、花立などのお参りに必要な道具を並べましょう。
仏壇がない場合でも、儀式を行うための場所があれば祭壇を設けることができます。
弔問客が来る場合は、案内しやすい場所を選ぶといいですね。
その上で、必要なアイテムを揃え、祭壇に配置します。
まとめ
お盆の祭壇の飾り方などについて学ぶことができました。
今度のお盆は自信を持って迎えられそうです。
ありがとうございました。
今回、以下のことを学びました。
- お盆の祭壇の飾り方には一定の手順がある。また、必要なアイテムもある。
- お盆の祭壇は、お盆期間にのみ飾られる。故人を迎え、送るための大切な場所である。
- 仏壇がない家庭でも、お盆の時期に限定的に祭壇を設けることができる。
- テーブル上に祭壇の道具を配置し、故人への思いを込めて飾る。
これらを念頭に置きながら、故人への敬意を忘れずに、お盆を過ごしましょう。