悲しみに暮れる中、故人への感謝の気持ちを伝え、冥福を祈る弔辞。
書き方、封筒選び、包み方など、知っておきたい基本マナーとポイントを網羅。
例文付きで、心を込めた弔辞作成をサポートします。
大切な人を送り出す、心のこもった弔辞
突然の訃報に驚きと悲しみを隠せないあなたへ。
大切な人を偲び、感謝の気持ちを伝えるために欠かせないのが「弔辞」です。
形式的な言葉ではなく、故人との思い出やエピソードを交えながら、あなた自身の言葉で想いを紡ぎましょう。
この記事では、弔辞の書き方、封筒の選び方、マナーなど、基本から応用までを網羅。
例文も参考に、心を込めた弔辞で故人への敬意を表しましょう。
弔辞とは
弔辞とは何ですか?
弔辞とは、葬儀や法要の際に、故人との思い出や感謝の気持ちを述べるスピーチのことです。
故人との関係性や親密度によって、内容や形式は様々です。
しかし一般的には、以下の点を盛り込むのが一般的です。
- 故人との出会いや思い出
- 故人の人柄や功績
- 故人への感謝の気持ち
- 遺族への励ましの言葉
弔辞は、故人への敬意を表すだけではありません。
遺族の心の支えにもなる、大切な役割を果たします。
弔辞は封筒に包むの?
分かりやすいですね、ありがとうございます。
弔辞は封筒に包んだほうがいいのでしょうか?
はい、封筒に包むのが弔辞のマナーの一つです。
結婚式とは違い、葬儀で弔辞をスピーチした後、弔辞は遺族の手に渡ります。
そのため、封筒に包むのがマナーなのです。
このとき包む封筒は何でもいいということはありません。
柄が付いていない、白無地の封筒を選びましょう。
和封筒でも洋封筒でも構いませんが、一重のものを選ぶようにしてください。
二重の封筒は、「不幸が重なる」というマイナスな印象を持たせてしまう恐れもあります。
そのため、一重で白無地の封筒を選ぶようにしましょう。
封筒の入れ方
封筒が用意できたら、どのように包めば良いでしょうか?
封筒への入れ方にもマナーがあります。
和封筒と洋封筒で少し入れ方が異なるので、注意しましょう。
和封筒の場合は、まず便せんを下から一折り、上から一折りの順番で、三つ折りにします。
書き出しの部分が右下にあることを確認したら、ここを右手の指でつまみ、裏面を手前にした封筒に入れていきます。
書き出しの部分が、封筒の裏面から見て右上にきていればOKです。
洋封筒の場合は、便せんを左から半分に折り、その後下から半分に折って、四つ折りにします。
書き出しが右上にあるので、ここを左手の指でつまみます。
書き出しが左上にくるようにしたら、裏面を手前にした洋封筒の中に上から入れていきます。
つまんだ部分が左上にあればOKです。
弔辞の書き方:基本の構成とマナー
封筒の入れ方について理解できました。
では、弔辞の書き方についてもお聞きしてよろしいでしょうか?
はい、まず弔辞は以下のような構成にすることが一般的です。
1.冒頭
2.故人との関係
3.故人の人柄や功績、思い出
4.お悔やみの言葉
5.結び
また、弔辞を書く際は、縦書きで薄墨の筆ペンを使用するのがマナーです。
句読点は避け、改行は最低限に抑えましょう。
誤字脱字に注意し、読みやすい字で丁寧に書きましょう。
冒頭では、哀悼の意を述べます。
故人が亡くなったことを悼み、深く惜しんでいることを伝えましょう。
故人との関係は、故人とどのように関わってきたかを、参列者にもわかるように述べます。
人柄や功績、思い出は、具体的なエピソードを交えながら、故人の人柄や功績を称えます。
故人がどのような人物であったかを、伝えましょう。
お悔やみの言葉は、故人への追悼と遺族へのお悔やみの言葉を述べ、故人に別れを告げます。
最後の結びでは、 故人への敬意を表し、冥福を祈る言葉で締めます。
弔辞の例文:親族、友人、会社関係者
具体的な例文を教えていただけますか?
はい、まずは親族の場合の例文を紹介します。
「親族を代表し ご挨拶をさせていただきます 本日はお忙しい中 ○○の葬儀にご会葬くださいまして誠にありがとうございます 故人もさぞかし感謝していることと思います
生前、みなさまにはひとかたならぬ親切を示していただきました 故人に代わり心からの感謝を述べさせていただきます
私は故人の従弟として定期的に接する機会がありました 人生の先輩として親身になってアドバイスをくれる○○に 今後は相談できなくなってしまったことを悲しく思っています
残されたご家族のことは 親族で支えていく所存ですが どうぞ故人の生前と変わらず温かいご厚誼を賜りますようお願いいたします」
友人への弔辞の例文は以下の通りです。
○○に謹んでお別れの言葉を申し上げます ○○の訃報を耳にして 今でも受け入れられない気持ちです 私が○○と出会ったのは大学時代で 一緒に学業やサークルに専念しました 大学を卒業しても私たちの交友は続き 家族ぐるみで旅行に出かけたことを今でも時折思い出します 人生の決定において○○はいつも私の背中を押してくれました 今私が人間関係に恵まれた生活を送れているのも○○のおかげです ○○、多くの思い出をありがとう 辛いですが最後のお別れの言葉を伝えます さようなら どうか安らかにお眠りください |
会社関係者への弔事の例文は以下の通りです。
突然の訃報に接し 未だ信じられない気持ちでいっぱいです ○○さんとは、(会社名)に入社して以来 (部署名)で共に仕事をしてきました (故人名)さんは 常に明るく前向きな姿勢で仕事に取り組んでおり 周囲の人々を元気づけていました また 誰に対しても親切で思いやりがあり、慕われていました 【具体的なエピソード】 ○○さん 本当にありがとうございました あなたの突然の死は 私たちにとって大きな損失です しかし、あなたのことを決して忘れません 安らかにお眠りください |
まとめ
ありがとうございます、とても理解が深まりました。
適切な封筒を選んで、弔辞を包みたいと思います。
弔辞は、故人への感謝の気持ちを伝え、冥福を祈る大切なものです。
基本的なマナーを守り、心を込めて読むことで、故人への敬意を表すことができます。
ぜひ参考にし、弔辞の準備を進めてください。