葬儀後の法要や年忌法要の手順を理解しよう

最終更新日:2024/01/06

葬儀後の法要や年忌法要の手順を理解しよう

大切な人が亡くなったとき、葬儀を終えた後は、法要や年忌法要を行います。これらの法要は、故人の冥福を祈るだけでなく、故人と過ごした日々を偲び、家族や親族が故人との絆を深める機会でもあります。

しかし、法要や年忌法要は、その手順や準備が複雑で、わからないことも多いのではないでしょうか。そこで、この記事では、葬儀後の法要や年忌法要の手順について、わかりやすく解説します。

葬儀後の法要や年忌法要の手順について

近年、核家族化や都会化の影響で、冠婚葬祭の知識や仏事について、身近にないと感じる人が増えています。
特に、家族の死後の法要や年忌法要についてどのように過ごすべきなのか、知識も経験も乏しい方々が多数います。
この記事では、葬儀後の法要や年忌法要をどのように進めるのか、具体的な内容や手順などを、解説していきます。

法要とは?どのような手順で行う?

私の先日、親戚が亡くなりました。
家族として法要を進めたいのですが、初めてのため手順について何も知らず、どうすればいいか迷っています。

生徒
先生

まず、法要とは故人のために僧侶に読経を依頼し、骨壺に供えるお供え物を準備し、故人の冥福を祈る行事です。
最初の7日ごとに行われ、葬儀後49日まで続きます。これが最初の法要です。
葬儀の後、仏壇や仏具の準備や、近親者への挨拶なども必要になります。

法要というのは、亡くなった人の死後の供養の一環として行われる儀式で、一般的には亡くなった日を基に特定の日数ごとに行います。
初めての法要は、葬儀の後7日ごとに行われることが一般的です。
その後、具体的には仏壇の準備や、親戚への挨拶などが必要になります。
これらの事柄は、亡くなった人を偲び、冥福を祈りつつ、自身の心の整理を行う意味も含まれています。

法要や年忌法要の流れは、一般的には以下のとおりです。

  1. 僧侶が到着し、法要の準備を行う
  2. 参列者が到着し、焼香を行う
  3. 僧侶が読経を行う
  4. 参列者が焼香を行う
  5. 僧侶が法話をする
  6. 会食やお茶会を行う

法要の流れは、宗派や地域によっても異なる場合がありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。

初七日から七七日まで7日ごとに法要を行う

初めての法要は7日ごとに行われるんですね。次は何日目に法要を行うのですか?

生徒
先生

そうです。
一般的には、初七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日と、7日ごとに法要を行います。最後の七七日が49日法要といわれ、これが初めての法要期間の終わりとなります。

法要は、亡くなった人の死後の供養の一環として行われ、その制度は仏教の考え方に基づいています。
仏教では、人が死ぬと49日間の間に六道輪廻によって再生するとされ、この期間を七七日と呼び、その間に7日ごとに供養を行うとされています。
最後の七七日が49日法要と呼ばれ、これが初めての法要期間の終わりとなります。
つまり、亡くなった人が新たな生を探し、新生するための時間として49日間が設けられ、その間に家族が供養することによって精神的な支えとなるとされています。

年忌法要は初年祭から五十回忌まで一定の年数ごとに行う

七七日までは理解できました。
では、そこから先の法要はどのように進めていくんですか?

生徒
先生

七七日を過ぎると年忌法要となり、亡くなった日に合わせて毎年法要を行います。
一般的には、初年祭(1年)、三回忌(2年)、七回忌(6年)、十三回忌(12年)、十七回忌(17年)、二十三回忌(22年)、二十七回忌(26年)、三十三回忌(32年)、三十七回忌(36年)、五十回忌(49年)と行われます。

亡くなった日に合わせて行われる法要を「年忌法要」と言います。
初年祭から五十回忌まで、一定の年数ごとに法要を行うのが一般的です。
この期間内に行われる法要は、家族や親族が亡くなった方を偲び、亡くなった方の霊が安心して遷化することを願い、また生前の人間関係を清算し、自己の生を見つめ直す機会を設けるものです。
そのため、このような法要を行うことは大切なこととされています。

墓地の管理は春の彼岸と秋の彼岸、お盆などの時期に行う

年忌法要は七七日法要とは違って時間がかなり長いみたいですね。
そういう長い間の墓地の管理などはどうやって行うんですか?

生徒
先生

墓地の管理は一年を通して行うことが大切です。特に春の彼岸と秋の彼岸、お盆などの時期には墓参りを行い、墓石を清掃したり新たな花を供えたりします。家族でシフトを組んで行うこともありますし、難しい場合は、墓地を管理している寺院に依頼することも可能です。また、仏事に関わる物品や歳時記などを手元に置いておくと良いでしょう。

気持ちを新たにするためにも、墓地の管理は重要な役割を果たしています。
春と秋の彼岸、お盆には特別な意味があるため、これらの時期に墓地を訪れて墓石の掃除を行ったり新たな供え物を供えたりします。
また、一年を通して行われる法要や仏事を正しく行うためには、仏事に関する必要なアイテムや情報を手元に置いておくことも大切です。

仏事に必要な物品

仏事に関する物品は何をそろえておけばいいんですか?

生徒
先生

仏事に関わる物品としては、お香、ろうそく、花、お供え物、写真、位牌などが基本的です。また、仏教のお経を読むための経本や、法要の日程などを一覧できる歳時記も必要です。これらは法要などの際に必要となりますので、揃えておくと良いでしょう。ただし、位牌などは故人や家族の宗教観によっては必要ないこともありますので、必要な物品は僧侶によく相談することをおすすめします。

仏事に関わる物品は、主に供養のためや故人を偲ぶために使われます。
位牌は故人を供養する上で重要な物品ですが、一部の宗派や信念では下劣とされ、置かないこともあります。
そのため、何を用意するべきかは自身の宗教観などを僧侶に相談しながら決めると良いでしょう。

まとめ

ほとんど知らなかった法要や仏事のことがよく理解できました。これで、亡くなった親戚のために適切に法要を進めることができそうです。ありがとうございました。

生徒

今回学んだ内容は下記のとおりです。

  • 法要は死後の供養で、亡くなった日を基に7日ごとに行われ、七七日法要(49日)までが最初の法要期間である。
  • その後の法要は亡くなった日に合わせて行われ、初年祭(1年)から五十回忌まで毎年法要を行う。
  • 墓地の管理は一年を通じて行うことが大切で、春の彼岸と秋の彼岸、お盆の時期には特に墓参りを行う。
  • 仏事に関わる物品としては、お香、ろうそく、花、お供え物、位牌、写真などが基本的である。また、経本や歳時記も必要となる。
  • 何を用意するかは、故人や家族の宗教観や僧侶との相談による。

この記事を参考に、法要や仏事を適切な手順で遂行することができれば、亡くなった親戚を偲び、心の整理をつけることができるでしょう。

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仏壇の教科書 サイト管理者

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