法事の日程を決める際の注意点|友引について解説

最終更新日:2024/12/27

友引の日に法事を行う仏教的な観点と地域慣習の関係性

法事の日取りを決める際、六曜の「友引」を気にする方もいるかもしれません。
「友引は葬儀に良くない」というイメージが強いからです。
しかし、法事の場合はどうなのでしょうか。
この記事では、法事の日取りと友引の関係について、気になる疑問を解説していきます。

友引の日に法事を行っても良いのか?

法事の日程を決める際、多くの方が「友引」について気にするのではないでしょうか。
結婚式で友引を避ける風習は広く知られていますが、法事の場合はどうなのでしょうか。
この記事では、法事と友引の関係性について解説します。
加えて、法事の日程を決める際の注意点もご紹介します。

法事の日程を決める際の基礎知識

まず、法事がどのようなものなのかを教えていただけますか?

生徒
先生

法事とは、故人の冥福を祈り、その霊を供養する仏教の儀式です。
一般的には、故人の命日や四十九日、一周忌、三回忌などに行われます。
法事を行う目的は、故人の霊を安らかに送り、家族や親族の心の癒し、そして故人を偲ぶ機会を持つことにあります。

法事の日程を決める際には、様々な点に注意が必要です。
まず、故人の命日に行うことです。
なるべく命日に、もしくは命日に近い日に法事を執り行うことが理想です。
また、家族や親族の都合を確認すること。
遠方から参列する方もいるため、できるだけ多くの人の都合が合う日を選びましょう。
そして、お寺や葬儀社の都合も確認すること。
事前に予約が必要な場合もありますので、早めに連絡を取りましょう。

友引とは?その意味と由来

葬儀などを行う日は、友引は避けるように聞いたのですが、どうしてでしょうか?
友引の意味について教えてください。

生徒
先生

友引とは、日本の暦の1つである六曜(ろくよう)の1つです。
六曜は、大安、友引、先勝、先負、仏滅、赤口の6つがあり、それぞれの日に吉凶を占うために用いられてきました。

友引は、元々は「共引」と表記され、勝負事をしても引き分けになる日とされていました。
時間の経過とともに、今の「友引」と表記が変わったそうです。

なぜ葬儀で友引を避けるのか?

そうなんですね。
しかし、なぜ葬儀を友引の日にしないのか、まだよくわかりません。

生徒
先生

葬儀で友引の日を避ける理由は、「友人を連れて行ってしまう」という迷信が根強く残っているためです。
「友引」という漢字から、葬儀では「故人が親しい人を道連れにする」と解釈されるようになったことで、葬儀の日を友引の日にしないようにすることが増えたのです。

「共引」から「友引」に表記が変わったことで、その意味も変わってきました。
「友が引かれる」「友が冥途に引かれる」という意味で解釈されるようになり、葬儀などは避けたほうがいいと考える人も出てきたのです。

法事と友引の関係性

それでは、友引の日に法事も行わないほうがいいのでしょうか?

生徒
先生

友引の日に法事を行っても問題ありません。
なぜなら、友引などの六曜は、仏教の教えとは関係のないものだからです。
ですから、法事だけでなく、葬儀も友引の日に行っても問題はありません。

法事の目的は、故人の冥福を祈り、供養することです。
そのため、友引かどうかよりも、故人の命日や参列者の都合などを考慮して、適切な日程を選ぶことが大切です。

友引か以外で、法事の日程を決める際の注意点

法事の日程を決める際の注意点も教えていただけますか?

生徒
先生

まず大切なのは、故人の命日を選ぶことです。
命日に行うことが困難な場合は、なるべく命日に近い日に行うのが一般的です。

家族や親族の都合を確認することも大切です。
遠方から参列する方もいるため、できるだけ多くの人の都合が合う日を選びましょう。
また、お寺や式場の都合も確認しましょう。
希望の日程が空いているか、事前に確認が必要です。
それと、地域によっては、特定の日を避ける風習がある場合もあります。
その確認もあらかじめ行っておくと、スムーズに法事の日程を決められるでしょう。

まとめ

法事を友引の日に行っても問題ないことを知れて良かったです。
注意点を確認しながら、法事の日程を決めていきたいと思います。
ありがとうございました。

生徒

法事の日程を決める際に、友引を気にする必要はありません。
大切なのは、故人を供養し、家族や親族が心を込めて送る儀式を無事に執り行うことです。
上記に挙げた点に注意しながら、故人にとって、そして参列者にとっても良い日を選んでください。

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