香典返しは、故人への供養の気持ちと、香典を頂いた方への感謝の気持ちを伝える大切なものです。
しかし、いざ香典返しを選ぶとなると、どのようなマナーがあるのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、香典返しの掛け紙の表書きや水引の選び方など、基本的なマナーについて解説します。
香典返しの掛け紙の表書きや水引の選び方
香典返しは、故人への供養の気持ちと、香典を頂いた方への感謝の気持ちを伝える大切なものです。
しかし、いざ香典返しを用意しようとすると、どのようなマナーがあるのか迷ってしまうことがあります。
そこで今回は、香典返しの掛け紙の表書きや水引の選び方など、基本的なマナーについて解説します。
今後、香典返しを贈る際には、ぜひ参考にしてください。
香典返しの基本マナー
親族の葬儀がこの前ありました。
香典返しについてあまりよく知らないのですが、どのようなマナーがあるのか教えてください。
香典返しのマナーはいくつかあります。
注意すべきマナーとして挙げられるのは、品物や金額、贈るタイミングなどでしょう。
香典返しには、以下の点に注意する必要があります。
- 品物
- 消え物や実用品を選ぶのが一般的。
- 華美なデザインのものは避ける。
- 金額
- 香典の半額程度が目安。
- 高額な香典の場合は、3分の1程度に抑える。
- 贈るタイミング
- 一般的には、忌明けを迎えたころに贈る(仏教の場合は49日、神式では50日目)。
- 一部の地域では即返しの風習がある。
不安な場合は、親族や葬儀社などに確認しておくと安心です。
香典返しに使う掛け紙:のし紙との違いは?
結婚祝いなどの内祝いにのし紙を付けますが、香典返しの品物にものし紙は付けますか?
弔事の場合は、のし紙ではなく、掛け紙を付けます。
掛け紙は、のし紙の「のし」が付いていない、水引のみが印刷された紙のことをいいます。
結婚祝いや出産祝いなどの慶事でのお祝いには、のし紙が使用されます。
のし紙の右上に付いている「のし」は、慶事の贈り物に添える縁起物とされています。
そのため、弔事の贈り物には「のし」が付いたのし紙は使われないのです。
香典返しの掛け紙の選び方と表書き
そうなんですね。
では、その掛け紙の選び方について教えていただけますか?
表書きの書き方も知りたいです。
掛け紙にも種類があります。
仏式の場合は、蓮の花が印刷された掛け紙を選ぶことが多いです。
神式など仏式以外の宗教では、蓮が印刷されていない掛け紙を選びます。
香典返しの表書きは、「志」と書くのが一般的です。
どのような掛け紙を選べば良いか悩んだら、白無地のものを選べば問題ありません。
表書きは「志」が一般的ですが、関西などの一部地域では、「満中陰志」と書く地域もあります。
また、神式では「偲び草」と書きます。
他にも、「茶の子」「○回忌」など、地域や宗教によって違います。
水引の下には喪主の姓、もしくは「○○家」と書きます。
香典返しの水引の選び方
ちなみに、水引はどのような色や結び方のものを選べば良いのでしょうか?
水引の色は「黒白」、結び方は「結び切り」を選ぶのが一般的です。
結び切りには、一度結んだら端を引っ張ってもほどけない様子から、「二度と繰り返さない」という意味があります。
水引の色は「黒白」が一般的です。
ただし、関西などの一部の地域では、「黄白」が使われることもあるようです。
また、結び方は「結び切り」のほか、「あわじ結び」を使われることがあります。
端を引っ張るとさらに強く結ばれることから、「末永く付き合う」という意味があり、香典返しはもちろん、慶事でも使用することが可能です。
香典返しを贈る際の注意点
香典返しを贈る際に、注意点などがあれば教えていただけますか?
はい、香典返しを贈る際の注意点として、まず「贈り方」が挙げられます。
理想は直接渡すことですが、難しい場合は郵送で贈りましょう。
その際、忌明けを迎える頃に相手に届くよう手配しましょう。
贈り方のほか、香典返しの品物に「挨拶状を添える」ことも重要です。
香典をいただいた感謝の気持ちを伝えましょう。
その際、重ね言葉と忌み言葉の使用は避け、句読点の使用も避けることがマナーです。
可能であれば、手書きで作成すると良いでしょう。
挨拶状の文例は、以下の通りです。
謹啓 先日の(続柄) (故人の俗名)儀 葬儀に際しましては 鄭重なるご芳志を賜りお礼申し上げます ○月○日 (戒名) 四十九日の法要を相営むことができました 生前に故人が賜りましたご厚情に対しあらためて感謝申し上げます つきましては 供養のしるしに心ばかりの品をお送りいたしますのでご受納くださいませ まずは右 略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます 謹白 |
まとめ
香典返しの掛け紙や水引の選び方などを知ることができました。
まだまだ詳しくないですが、これから学んでいきたいです。
ありがとうございました。
香典返しは、故人への供養と、香典を頂いた方への感謝の気持ちを伝える大切なものです。
上記の解説を参考に、失礼のないように香典返しを用意しましょう。