【神式の法事】のし袋の選び方とマナーについて解説

最終更新日:2024/05/07

【神式の法事】のし袋の選び方とマナーについて解説

神式の法事では、仏教の「香典」ではなく「御玉串料」を用意します。
表書きなど、仏式と異なる点も多く、マナーを守って失礼のないようにしたいものです。

この記事では、神式の法事でのし袋(御玉串料)の選び方とマナーについて解説します。

神式の法事についてののし袋の選び方と書き方

仏式と異なる神式の法事では、のし袋選びも注意が必要です。
水引や表書き、中袋の書き方など、マナーを守って失礼のないように参列したいものです。

この記事では、神式の法事でののし袋選びとマナーについて解説します。
法事への参列前に、ぜひ参考にしてください。

神式の法事におけるのし袋の名称

神式の法事に参加する予定なのですが、のし袋はどんなものを選べばいいですか?

生徒
先生

神式の法事では、香典ではなく「御玉串料(おたまぐしりょう)」と呼ばれるものを用意します。

御玉串料は、仏式の香典にあたるものとされています。
表書きの書き方は、「御神前」「御玉串料」「御榊料」「御神饌料」「御供」「幣帛料」などです。

のし袋の種類:選び方のマナー

のし袋に種類はあるのですか?

生徒
先生

のし袋にはさまざまな種類があります。
神式の法事では、白無地で蓮などの模様がないものを選びます。

神式の法事では、以下の種類ののし袋を選ぶのがマナーです。

水引

  • 結び切り:二度と不幸が繰り返されないようにという意味
  • あわじ結び:「末永くつきあう」という意味

表書き

  • 御玉串料:神道の儀式で神に捧げる榊や玉串の費用
  • 御榊料:神に捧げる榊の費用

封筒

  • 白無地:清潔感と誠意を表す
  • 蓮などの模様:仏教を連想させるため避ける

金額によって選ぶのし袋が変わる

金額によってのし袋を選ぶ風習もあると聞いたのですが…

生徒
先生

はい、あります。
目安としては、5,000円以下は水引がプリントされたもの、1万円~2万円の場合は7本~10本の水引、3万円以上は10本以上の水引といった具合です。

御玉串料の金額の目安(一年祭の場合の御玉串料を例)は、以下の通りです。

故人との関係御玉串料
自分の親1万円~5万円
祖父母1万円~3万円
兄弟姉妹1万円~3万円
配偶者の親1万円~3万円
配偶者の祖父母1万円~3万円
配偶者の兄弟姉妹1万円~3万円
親戚のおじおば1万円~3万円
近くない親戚1万円~3万円
元上司1万円
一年祭の場合の御玉串料の金額の例

神式の重要な儀式である十日祭と五十日祭では、多めの金額を包む傾向があるようです。

中袋の書き方

中袋の書き方についても教えていただけますか?

生徒
先生

中袋には、以下の内容を記入しましょう。
・金額:漢数字で記入
・住所:省略せずに記入
・氏名:フルネームで記入

金額

  • 漢数字:一万円なら「壱万円」、五千円なら「伍千円」。
  • 横書きの記入欄がある場合は、アラビア数字で書いても可。

住所

  • 住所は縦書きで書く。漢数字(一、二など)を使う。
  • 省略せずに正式な住所を記入。

氏名

  • 例:山田太郎
  • フルネームで記入

御玉串料の包み方と渡し方

御玉串料の渡す際は、注意すべきマナーなどはありますか?

生徒
先生

袱紗(ふくさ)に包んで持参した御玉串料は、受付で袱紗から取り出して渡します。
袱紗の色は、グレーや紺、紫色などの落ち着いた色を選びましょう。

御玉串料は、袱紗に包んで渡します。
袱紗の色は、グレーや紺、紫色など落ち着いた色を選びましょう。
包み方は、まず御玉串料を中袋に入れ、封筒の表書きを上にして袱紗の中央に置きます。
袱紗の右端を折り、下から上へ、左端を上から下へ折り返します。
法事では、受付で御玉串料を渡します。
受付がない場合は、祭壇に供えます。

地域によって、のし袋の選び方やマナーが異なる場合があります。
事前に確認しておきましょう。

まとめ

ありがとうございました。
神式の法事に参列する際は、今回学んだことを参考に臨みます。

生徒

神式の法事では、仏教の葬儀・法事とは異なるマナーが存在します。
のし袋選びには特に注意が必要です。
この記事を参考に、神式の法事にふさわしいのし袋を用意し、失礼のないように参列しましょう。

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