葬式での挨拶の基本構成と具体例を紹介

最終更新日:2024/08/27

葬式での挨拶の基本構成と具体例を紹介

葬式での挨拶は、初めてだと何を話せばいいのか迷ってしまうものです。
そこで今回は、葬式での挨拶の基本構成と具体例を紹介します。

葬式での挨拶の基本的な流れ

葬式は亡くなった方への最後のお別れの場であり、誰もが避けて通れない経験です。
その中で最も難しく感じる人が多いのが葬式での挨拶です。
葬式の挨拶は、感謝と敬意を表す重要な役割を果たしますが、一方でどのような内容で、どのように話すべきかがわからないという方も多いのではないでしょうか?
この記事では、葬式での挨拶の基本構成、注意点、そして具体的な文例について解説します。

葬式の挨拶の基本構成

葬式で挨拶する機会があります。
でも何をどう話すかわからないんです。
挨拶の基本的な流れはどうなのでしょうか?

生徒
先生

葬式の挨拶の基本の構成は以下の通りです。
・故人との関係性を伝えるための自己紹介
・葬儀に参列いただいたことへの感謝
・生前の故人に対するご厚意へのお礼
・故人の生前の様子や人柄が伝わる思い出話
・今後も変わらぬお付き合いを続けていただくためのお願い

上記は、葬式での挨拶の基本的な構成です。
これを念頭に置いて挨拶を準備し、話すと、混乱せずに適切な内容を伝えることができます。

具体的な挨拶文の例

なるほど、具体的な挨拶の例文を教えていただけますか?

生徒
先生

例えば、以下のような挨拶文になります。
「本日はお忙しいところ、母○○の葬儀にご会葬くださり誠にありがとうございます。
皆様から心のこもったお別れの挨拶を賜り、故人もさぞかし喜んでいることと存じます。
生前みなさまからいただいた多くのご厚誼(こうぎ)につきましては、家族一同厚く御礼申し上げます。
今後とも〇〇の生前と同様に、ご指導、ご鞭撻(べんたつ)いただけますことをお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。」

挨拶の内容は簡潔にまとめ、ゆっくり話すことを意識してください。
不安な場合は、メモを用意しても問題ありません。

挨拶の時間に関する注意点

故人の生前の様子や人柄が伝わる思い出話を述べるとき、どの程度詳しく話すべきなのでしょうか?

生徒
先生

それは故人との関係や状況によりますが、簡潔にまとめられるよう注意しましょう。
挨拶は2分~3分程度、長くても5分程度にするのが望ましいです。

特に会食の席での挨拶の場合、挨拶の時間が長すぎると、料理が冷めてしまう恐れがあります。
そのため、短くまとめて話すのが望ましいといえます。
簡潔かつ適切に伝えることが求められます。

挨拶の言葉遣いについて

挨拶をする際、使ってはいけない言葉遣いなどはありますか?

生徒
先生

忌み言葉は使ってはいけません。
不吉なことを連想させるような表現や、不幸が重なることを連想させる表現は避けたほうが良いです。

例えば、以下などが挙げられます。

  • 不吉なことを連想させるような表現

消える、無くなる(亡くなる)、大変、落ちる、数字の四(死)や九(苦)など

  • 不幸が重なることを連想させる表現

重ね重ね、ますます、度々、いよいよ、繰り返し、引き続きなど

葬式での挨拶の注意点

このほかに、葬式で挨拶する際の注意点はありますか?

生徒
先生

やはり言葉遣いには注意が必要です。
宗派によって適切な言葉が異なる場合があります。
事前に確認しておきましょう。
また、敬語を用い、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。

他の注意点としては、挨拶で話す内容は、明るい話題は避けたほうがベターです。
故人との思い出を語る場合、ユーモアよりも温かいエピソードを選びましょう。

また、自分のペースで話すことも大切です。
緊張して声が震えたり、言葉に詰まったりしても大丈夫です。
深呼吸をして、ゆっくりと自分のペースで話しましょう。

お葬式は故人を偲ぶ場であることを忘れずに、落ち着いたトーンで話しましょう。

葬式での挨拶の要点とまとめ

基本的な流れや注意点、具体的な例文まで教えていただきありがとうございます。
わかりやすかったです。
これを参考に挨拶文を準備してみます!

生徒

この記事で紹介した基本構成と具体例を参考に、ご自身の言葉で想いを伝えていただければ幸いです。
故人を偲び、参列者へ感謝の気持ちを伝える挨拶をしましょう。

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