突然の訃報に戸惑いながらも、深い悲しみと感謝の気持ちを抱き、最愛の祖父母との別れに立ち向かう孫。
そんなあなたへ、心を込めて綴る弔辞の例文とマナーをご紹介します。
孫が葬儀で挨拶する
愛する祖父母との別れは、深い悲しみと寂しさに包まれるものです。
孫として、最後の挨拶の場でどのような言葉を伝えればよいのか悩む方も多いでしょう。
この記事では、孫が葬儀で挨拶(弔辞)をする際の例文とマナーをご紹介します。
祖父の葬儀での挨拶内容とポイント
私はまだ20代前半で、葬儀など冠婚葬祭のマナーについては詳しくないのですが、近々祖父の葬儀で挨拶をすることになりました。
挨拶の内容は何を言えば良いのでしょうか?
まずは、あなたがお孫さんとしての気持ちを素直に言葉に落とし込むことが大切です。
例えば、祖父に対する感謝の気持ち、祖父が生前に教えてくれたことや過ごした時間について触れると良いでしょう。
大切なのは、故人との思い出を具体的に語り、感謝の気持ちを伝えることです。
心を込めて話せば、きっと参列者に気持ちが伝わります。
挨拶時のマナーと注意点
挨拶をする際、特に注意すべきマナーは何ですか?
挨拶をする際のマナーとしては、明るすぎず、暗すぎず、落ち着いた声で話すことが大切です。
また、自分のエピソードを語る場合も、笑い話に走るのではなく、先ごろ亡くなった祖父への敬意を忘れずに適切なトーンで話すことが重要です。
注意すべきマナーとしては、以下などの点も参考にしてください。
- 忌み言葉は使わない
- 宗教上で避けるべき言葉は使用しない
- 四・九という数字は避ける
- 長さは、長くても3分程度を目安にする
- ゆっくりと、落ち着いた声で話す
- 涙で声が詰まっても、慌てずに深呼吸をする
挨拶(弔辞)の構成について
どのような構成で挨拶すべきか、詳しく教えていただけますか?
孫の立場であれば、祖父との思い出話を中心に構成すると気持ちが伝わりやすいでしょう。
以下のような3つの構成で、挨拶の内容を考えます。
1.故人への呼びかけ
2.故人との思い出
3.別れの言葉
故人への呼びかけは、訃報を知ったときの驚きや故人の死を悼む言葉を、挨拶のはじめに伝えます。
「祖父」でも良いですが、「おじいちゃん」など普段の呼び方でも問題ありません。
故人との思い出では、どのくらい親しかったか、思い出話とともに伝えます。
「幼い頃からたくさん遊びに行ったおじいちゃんの家」など、故人と自分との関係性も併せて述べましょう。
故人の印象がマイナスになるようなエピソードは避けてください。
別れの言葉は、「今まで本当にありがとう」などのお別れの言葉を使い、挨拶(弔辞)を締めます。
孫が挨拶する際の例文
具体的な例文を教えていただけると、よりイメージが湧くと思います。
例えばどのような挨拶になるか教えていただけますか?
例えばこのような挨拶が考えられます。
「祖父の葬儀にあたり ここに謹んで哀悼の意を捧げます いつかこんな日が来るとは覚悟していましたが 突然の訃報でまだ実感が湧きません
おじいちゃんは堅実で節約家でした 一緒に買い物に行った際には上手な買い方や節約術を教えてくれましたね 小学生の時 お金の管理ができずお小遣いをすぐに使ってしまう私を見て「お金を大切に使いなさい」と叱られたことを思い出します めったなことでは怒らない温厚な人でしたので とても驚きました
おじいちゃんのおかげで金銭感覚が身につき 今では教えてもらった節約術がとても役立っています 長い間ご苦労様でした 安らかにお休みください」
20代以上のお孫さんの場合は、以下のような挨拶も挙げられます。
「祖父の葬儀に接し 孫を代表して一言ご挨拶申し上げます
このような日が来ることを覚悟していましたが いつも優しかった祖父がいないということを まだ受け止め切れていません
小さい頃は年に数回 祖父の家へ遊びに行きました
「おう 来たか」と笑顔で出迎えてくれ 魚釣りや山菜採りに連れて行ってもらったことを覚えています
ときにはわがままを言って困らせてしまったこともあるかと思うのですが 祖父が怒った顔を全く思い出せません そのくらい、温厚な祖父でした
社会人になってから「就職したよ」と電話で報告すると 「よかったな」と言ってくれました 電話ごしでしたが あの笑顔が見えるようでした
私も祖父のように穏やかな気持ちで 人に優しく生きていきたいと思います
おじいちゃん 本当にありがとう どうか安らかにお休みください
孫代表(名前)」
弔辞の内容は用紙に清書しておく
弔辞の内容は何かメモなどに書いておいてもいいのでしょうか?
弔辞の内容は用紙に清書しておきます。
弔辞は、読み終わった後、祭壇に置くのが基本です。
葬儀が終わった後、遺族が持ち帰り保管します。
用紙は、奉書紙と呼ばれる紙に書くのが正式です。
インターネットでも購入可能ですので、用意しておきましょう。
もし用意が間に合わなかった場合は、白無地の便せんでも問題ありません。
まとめ
本当に為になりました。
葬儀での挨拶マナーについて学ぶことができました。
祖父を偲び、参列者の皆様にも気持ちが伝わる挨拶ができそうです。
ありがとうございました。
葬儀での挨拶で大切なことは、故人との思い出を語り、感謝の気持ちを伝えることです。
心を込めて、故人への敬意を忘れずに、ゆっくりと丁寧に話すことが大切です。
参列者一人ひとりの心に響く、温かい弔辞となるよう、心を込めて準備しましょう。