告別式での喪主挨拶:そのタイミングと例文を紹介

最終更新日:2024/10/14

喪主挨拶のポイントと具体例文:故人への最後の言葉を心から伝える方法

愛する人を失った悲しみの中、告別式では喪主として最後の挨拶を述べることが求められます。
多くの参列者が見守る中、何を話せば良いのか悩む方も多いでしょう。
この記事では、告別式での喪主挨拶のタイミングと、心を込めた挨拶を作るための例文を紹介します。
自分だけの言葉で挨拶を準備しましょう。

告別式での喪主挨拶について

愛する人を失い、深い悲しみの中にあるご遺族にとって、告別式は故人との最後の別れとなる大切な場です。
喪主として挨拶を行うのは大変な役目ですが、故人への感謝の気持ちや、参列者へのねぎらいの言葉を伝えることで、心を一つにすることができます。
この記事では、告別式での喪主挨拶のタイミングと、例文をご紹介します。

告別式での喪主挨拶をするタイミングとは

告別式で喪主挨拶をすると思うのですが、どのタイミングで行うのでしょうか?

生徒
先生

告別式の中で喪主が挨拶をすべきタイミングは、僧侶の退場後です。
宗教・宗派、地域などにより違いはありますが、告別式を閉じる前に挨拶することが一般的です。

喪主から参列者に向けて、葬儀に参列してくれたことや、故人との生前の付き合いなどについてお礼を述べる意味合いが、喪主挨拶にあります。
これは全体に向けた挨拶ですが、個別で挨拶するタイミングは他にもいくつかあります。

喪主挨拶のポイント

喪主挨拶のポイントはありますか?

生徒
先生

はい、いくつかあります。
その一つに、ゆっくりと話すことが挙げられます。
緊張して早口になってしまうかもしれませんが、ゆっくりと聞き取りやすい声で話すようにしましょう。

喪主挨拶は、参列者への感謝の気持ちと、故人への想いを伝える大切な役割があります。
以下に、喪主挨拶をする際のポイントをいくつかご紹介します。

  • 簡潔にまとめる

挨拶時間は、長くても3分程度にまとめましょう。
長々と話してしまうと、参列者の負担になってしまいます。

  • 忌み言葉に注意する

「不幸が重なる」というイメージを与える「重ね言葉」や、「死ぬ」などの忌み言葉は避けましょう。

  • 宗派の違いに配慮する

宗派によって適切な表現が異なります。
宗教・宗派に合った言葉を選ぶようにしてください。

喪主挨拶で話す内容

どんなことを話せばいいのでしょうか?

生徒
先生

喪主の挨拶に含みたいのは、主に以下のような内容です。
1. 自己紹介
2. 参列のお礼
3. 生前のお礼
4. 故人の思い出話
5. 今後に向けての挨拶

故人のエピソードを話す際は、「全体のバランス」が大切です。
短すぎても長すぎても参列者を飽きさせてしまう可能性があります。
故人を称え、思い出すにふさわしい、バランスの良いエピソードを選びましょう。

喪主挨拶の例文

なるほど、長すぎても短すぎてもダメなんですね。
具体的な例文を教えていただくことは可能ですか?

生徒
先生

はい、例えば以下などが挙げられます。
「本日は御多用のところ、故〇〇の葬儀(告別式)に御足労賜り、まことにありがとうございました。
遺族を代表し、お礼の挨拶をさせて頂きます。
参列者の皆さまのおかげをもちまして、葬儀(告別式)も滞りなく相すみました。
生前の皆さまのご厚誼に、改めまして心よりお礼を申し上げます。
最期までお見送りを頂き、故人もさぞかし喜んでいることと思います。
私どもは未熟ではありますが、今後は故人の教えにのっとり、これまで以上に精進してまいる所存です。
今後とも故人の生前と同様、ご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
改めまして、本日はまことにありがとうございました。
以上、お礼の挨拶とさせて頂きます。」

喪主挨拶の時間は、1~3分程度が目安とされています。
長すぎず、短すぎずの内容を話すようにしましょう。

緊張でうまく話せない場合は、事前に原稿を用意しておくと安心です。
メモを見ながら話すのも良いでしょう。

関係性別:喪主挨拶の例文

故人との関係性によって、挨拶の内容は変わりますか?

生徒
先生

そうですね、多少の違いはありますが、基本の構成は同じです。
例えば、喪主が故人の妻の場合の例文は、以下の通りです。
「本日は御多用のところ、故〇〇の葬儀(告別式)に御足労賜り、まことにありがとうございました。
私は故人〇〇の妻、〇〇でございます。
遺族を代表致しまして、一言皆さまにご挨拶させて頂きます。
生前の故人は、〇〇な性格で、日々〇〇のように過ごしておりました。
不運にも〇〇ということで、〇〇歳で帰らぬ人となりました。
短い人生ではありましたが、故人は良き夫・父として、私たち家族と人生を共にしてくれました。
今後の人生は、故人との思い出を胸に、残された家族で支え合いながら暮らしていく所存です。
皆さまにおかれましては、生前の故人と同じよう、今後ともご指導ご鞭撻のほど賜りたく存じ申し上げ、お礼の挨拶とさせて頂きます。
改めまして、皆さま本日はまことにありがとうございました。」

また、喪主が故人の子どもの場合の例文は、以下の通りです。

「遺族を代表致しまして、皆さまにお礼のご挨拶をさせて頂きます。
私は故人〇〇の長男、〇〇でございます。

本日は御多用のところ、故〇〇の葬儀(告別式)に御足労賜り、まことにありがとうございました。
最期まで皆さまに見送って頂き、故人も心より喜んでいることと思います。

父〇〇は、ここ〇〇年は〇〇のように過ごしておりました。
先日、〇〇歳で生涯を終えることとなりましたが、ごく安らかな最期でした。
大往生とも呼べる人生を送れましたことは、ひとえに皆さま方のご厚情の賜物であると、心より感謝しております。

今後は私が父〇〇の意志を継いで、〇〇家を支えて参る所存です。
皆さま方に置かれましては、今後とも変わらぬご厚情のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

それではこれをもちまして、お礼の挨拶とさせて頂きます。
改めまして、本日はまことにありがとうございました。」

まとめ

たくさん教えていただき、本当にありがとうございます。
感謝の気持ちを伝えることと、故人を偲ぶ言葉の大切さ、改めて感じました。

生徒

喪主挨拶は、故人を偲び、参列者へ感謝の気持ちを伝える大切な機会です。
この記事を参考に、心のこもった挨拶を準備してください。

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