大切な方を亡くされた後、喪中はがきは、ご逝去の知らせを伝える大切な役割を担います。
しかし、いざ書こうとすると、文例やマナーに迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
この記事では、喪中はがきの文例とマナーについて解説します。
大切な人を偲ぶ:喪中はがきの文例とマナーガイド
大切な方の逝去は、ご家族にとって深い悲しみとともに、多くの手続きを伴う時期です。
その中でも、喪中はがきは、故人の逝去を親しい方々に伝える重要な役割を果たします。
この記事では、喪中はがきの文例とマナーについて詳しく解説します。
喪中はがきの役割と目的
喪中はがきは何を目的として出すものなんですか?
喪中はがきは、今年中に身内に不幸があり、年始のご挨拶を控えることを伝えるための挨拶状です。
年賀状のやり取りを失礼するだけでなく、寒中見舞いなど新年の挨拶全般を控えさせて頂くことを伝える役割があります。
喪中はがきは、相手に失礼のないように、年賀状を辞退する気持ちを伝えるための大切なツールです。
近年では、年賀状を出す人が減っている一方で、喪中はがきは依然として重要な役割を果たしています。
喪中はがきを送る相手とタイミング
喪中はがきを送る相手の範囲はありますか?
また、送るタイミングの適切な時期はいつ頃ですか?
喪中はがきを送る対象者は、普段年賀状を交換している方や、故人と何か繋がりのあった方などになります。
もちろん、故人と直接の関わりが無い方でも年賀状のやり取りがある方なら出すべきです。
また、喪中はがきを出す適切な時期は11月中旬から12月初旬くらいです。
喪中はがきの送付先は、故人との繋がりの深い人や、年賀状を交換している人を対象にします。
これは、不必要に年賀状を出して悲しませぬようにするためと、年賀状を書く手間を省くためです。
12月20日過ぎになると、年賀状の準備を始める人も多いため、早めに送るようにしましょう。
喪中はがきの書き方
では実際に喪中はがきの書く際、どのように書けばいいのでしょうか?
まず、喪中はがきは縦書きが基本です。
挨拶文や故人の情報など必要な情報を、簡潔に記載します。
喪中はがきの基本的な構成は以下の通りです。
- 挨拶文:喪中のため年始のご挨拶を控えることを伝える文面
- 故人についての情報:故人の続柄、名前、年齢、亡くなった年月
- 結びの言葉:今後のお付き合いのお願い、先方の健康を祈る言葉など
- 日付:発信日
- 差出人:自分の名前、住所、電話番号
以上の内容を、簡潔に記載します。
これ以外のことは書かないように注意しましょう。
喪中はがきの文例
喪中はがきの具体的な文例を教えていただけますか?
まず挨拶文は、「喪中のため 新年のご挨拶を ご遠慮申し上げます」などと書きます。
次に、「故人についての情報」は、「本年〇月に義父〇〇が〇〇歳にて永眠いたしました」などと記載しましょう。
一般的な喪中はがきの文例は、以下の通りです。
喪中につき年始のご挨拶をご遠慮申し上げます ○○(続柄)○○(名前)が○月○日に○○歳で永眠いたしました 生前に賜りましたご厚情に心から御礼申し上げます 明年も倍旧のご交誼をお願い申し上げます 令和○年○月 〒123-4567 (住所) 電話 01-2345-6789 氏名 |
「喪中はがき」を差し出した日付を、年号と月のみで記載します。
また、「句読点を使わない」のが一般的ですので、ご注意ください。
喪中はがきを送るのが遅れた場合の文例
喪中はがきを送るのが遅れた場合の文例も教えていただけますか?
もちろんです。
葬儀が年末に重なるなどの理由で、投函期間が過ぎてしまった場合は「寒中見舞い」として送付します。
はじめの挨拶文は、「寒中お見舞い申し上げます」と書きます。
寒中見舞いの文例は、以下の通りです。
寒中お見舞い申し上げます 服喪中のため年始のご挨拶を差し控えさせていただきました ご通知が遅れましたことをお詫び申し上げます 本年も何卒よろしくお願いいたします |
寒中見舞いは、松の内(1月7日)を過ぎてから節分(2月3日)までに届くように発送します。
喪中はがきのまとめ
喪中はがきの目的や文例などについて、知ることができました。
たくさん教えていただきありがとうございました。
喪中はがきは、大切な人との別れを伝える大切な挨拶状です。
マナーを守り、失礼のないように送りましょう。