神式葬儀では、仏教葬儀とは異なる香典返しのマナーがあります。
本来は香典返しを行う習慣はありませんでしたが、近年は仏教の影響を受け準備するケースも増えています。
この記事では、神式葬儀における香典返しの基本的なマナーについて解説します。
金額の相場や選び方のポイントなどを紹介しますので、参考にしてください。
神式葬儀での香典返しマナー
神式では本来香典返しを行う習慣はありませんでしたが、近年は仏教の影響を受け準備するケースが増えています。
しかし、仏教とは異なる点も存在するため、失礼のないよう正しいマナーを押さえておきたいところです。
この記事では、神式葬儀における香典返しの基本的なマナーを解説します。
神式葬儀の香典返しの基本マナー:時期
神式葬儀での香典返しのマナーについて教えていただけますか?
まず、時期について説明します。
神式の香典返しは、故人が亡くなられてから50日目を忌明けとし、仏式の四十九日にあたる「五十日祭」から1ヶ月以内を目安に贈ります。
五十日祭までに準備が間に合わない場合は、忌明け後できるだけ早く贈るようにしましょう。
神式葬儀の香典返しの基本マナー:金額の相場
他にも、注意すべきマナーはありますか?
はい、金額も重要なポイントです。
神式の香典返しの金額は、通夜や葬儀の際に頂いた「御玉串料(おたまぐしりょう)」の半額~3分の1程度が相場です。
金額の相場は、一般的な香典返しと変わりありません。
神式葬儀の香典返しの基本マナー:表書き
神式の香典返しの表書きについても教えていただけますか?
神式の表書きは、「偲び草」が一般的です。
四国などの一部地域では、「茶の子」を使うこともあります。
「偲び草」は全国的に通用する表書きですが、「茶の子」は中国・四国地方など一部地域で用いられます。
仏式とは表書きの書き方が異なるので、注意が必要です。
水引の下には、「喪主の名字」や「フルネーム」を書きましょう。
神式の香典返しの選び方
香典返しの品物を選ぶためのポイントはありますか?
神式の場合も、仏式と同様、使ってなくなるもの(消え物)を選ぶと良いでしょう。
注意点としては、神式でも五十日祭までは生臭ものを控えます。
肉や魚を贈るのは避けましょう。
そのほかに、お酒を贈るのも禁物です。
お酒は神式では祭事のお供えものという意味があります。
そのため、お返しの品物としては不向きとされています。
香典返しにおすすめの品物と贈る際の注意点
香典返しにおすすめの品物があれば教えてください。
おすすめは、消耗品と呼ばれる洗剤、タオル、お菓子などです。
神式ではタブーとされるものがいくつかあるので、不安に感じたらカタログギフトを選ぶと良いかもしれません。
香典返しを贈る際には、以下の点にも注意しましょう。
- 結び切りの水引を使用する
- 水引の上に表書き「偲び草」、水引の下には「喪家の姓」を記入する
- 品物は丁寧に梱包する
- 挨拶状を添える
まとめ
ありがとうございます。
神式の香典返しについて知ることができました。
神式葬儀での香典返しは、仏教葬儀とは異なる点があります。
この記事を参考に、神道にふさわしい香典返しを準備しましょう。