冠婚葬祭での香典袋に金額を記入する際のマナーを知っていますか？具体的な書き方や空けるべきスペースの重要性など、失礼のないマナーについて詳しく理解しましょう。
冠婚葬祭のマナーについての指針
香典袋に金額を記載する方法は、場の形式やマナーを考慮するだけでなく、配慮すべき繊細なニュアンスが多いため、混乱を招きやすくなっています。
具体的にどのように書いたら良いのか、どのような細心の注意が必要なのか、冠婚葬祭のマナーについて詳しくない20代前半の女性と、冠婚葬祭に関するマナー講師との会話を通じて、明確かつ分かりやすい指針を提示していきましょう。
香典袋への金額記載方法
香典袋に金額を記載するとき、どのように書いたらいいのでしょうか？
生徒
先生
香典袋に金額を記入する場合、「○○円包みました」という表現を使用します。「○○円」という記載と、その右側に「包みました」と続けて記載します。大事なのは小切手などと違って、具体的な金額を記載しないという点ですね。
封筒も含めて一つの形式をなしていると考えて頂くとわかりやすいかと思います。
具体的な金額は書かず、「○○円包みました」と記載します。
これは、相手に対する敬意や気配りの一環となっています。
「○○円包みました」という表現の意味
「○○円包みました」とは何を表すのでしょうか？
生徒
先生
「○○円包みました」は、具体的な金額を伝えるのではなく「何らかの金額を包んだ」という意を伝える表現です。また、これは亡くなった方への敬意と、遺族への配慮の表れでもあります。
「○○円包みました」は、規定された具体的な金額を敢えて伝えないのは、相手を気遣い、相手の立場や状況に配慮していることを示しています。
スペースを空ける理由と位置の重要性
スペースを空ける理由とは何でしょうか？
生徒
先生
スペースを空けるのは、文字や線が他の文章と重なったり、汚れたりするのを防ぐためです。また、単純に見た目もよくなりますね。書く位置も大事で、香典袋の真ん中あたりに書くのが常識とされています。
具体的には、「○○円」「包みました」の間には一文字分のスペースを空けます。
そして、十円、百円、千円、万円などの単位の最後にもスペースを入れます。
「円」と「包みました」の間にスペースを入れるのは、明らかに切り離して書いた形にすることで、そこにより大きな意味があると伝えるためです。
具体的な事例を通した説明
具体的な事例で教えていただけますか？
生徒
先生
確かに、具体的な事例を挙げて説明しましょう。たとえば、5000円包んだとすると、「五千円 包みました」と書きます。「円」の後ろと「包みました」の前にスペースを空け、その間にある「包」の字は日常使われる包むの「包」を使用します。
それは良い例ですね。「五千円 包みました」はまさに正しい書き方を示しています。右側に「包みました」を記述し、その前に一文字分のスペースを入れ、その前に金額を書きます。
香典袋のマナーについての重要ポイント
分かりました、ありがとうございます。これで香典袋のマナーについてかなり理解できました。まだまだ学ぶべき事はあると思いますが、大切なポイントは身につけることができました。
生徒
それは素晴らしいですね。
今回学んだポイントを振り返りましょう。
1. 香典袋に金額を記入する場合、「○○円包みました」と記載します。具体的な金額は書かない。
2. 「○○円包みました」は規定された具体的な金額を敢えて伝えない表現。
3. 「包みました」の「包」は日常使われる包むの「包」を使用します。
4. 「○○円」「包みました」の間には一文字分のスペースを空ける。
今後香典袋を渡す際には、こうしたポイントを頭に入れておくことで、失礼のないよう配慮できると思います。
