命日に毎年法要はする?何回忌まで行う?年忌法要について学ぶ

最終更新日:2024/08/31

回忌法要の準備とマナーについて知ろう:故人を偲ぶ大切な儀式のポイント

命日のたびに法要を行う「年忌法要」。
「毎年法要を行うべきなの?」「何回忌まで行うのが一般的?」など、疑問も尽きないでしょう。
この記事で年忌法要について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

大切な人を偲ぶ「年忌法要」:いつまで行うべき?

愛する人が亡くなった後、命日のたびに法要を行う「年忌法要」。
しかし、どのくらいの頻度で行うべきか、いつまで続けるべきか迷われる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、年忌法要の種類やいつまで行うものなのか、などを解説します。
大切な故人を供養するための指針として、ぜひご一読ください。

年忌法要とは何か

年忌法要について教えてください。

生徒
先生

年忌法要は、年回法要とも呼ばれ、一般に法事と呼ばれているものです。
故人が亡くなった命日と同月同日に行う法要のことです。
遺族や親族が集まり、僧侶に読経していただき、亡くなった故人を供養する儀式です。

決められた節目の年の命日に行う、特別な法要です。
最初の年忌法要は命日の翌年に行う、一周忌です。

命日に毎年法要を行う?年忌法要の種類

年忌法要は命日に毎年行うものなのですか?

生徒
先生

毎年行う必要はありません。
年忌法要は、故人の命日から何年経ったかに応じて行う法事です。
一般的には、亡くなった翌年の「一周忌」から始まり、その後「三回忌」、「七回忌」と続き、三十三回忌をもって区切りとするのが一般的です。

一周忌以降の法要の数え方は、「回忌数-1」年目。
故人の亡くなった年を含めて数えるため、名称と年数が異なるようです。
年忌法要には、以下のような種類があります。

  • 一周忌:亡くなった翌年の命日に行う法要です。
  • 三回忌:命日から満2年目に行う法要です。
  • 七回忌:命日から満6年目に行う法要です。
  • 十三回忌:命日から満12年目に行う法要です。
  • 十七回忌:命日から満16年目に行う法要です。
  • 二十三回忌:命日から満22年目に行う法要です。
  • 二十七回忌:命日から満26年目に行う法要です。
  • 三十三回忌:命日から満32年目に行う法要です。

上記以外にも、五十回忌や百回忌など、地域や宗派によって行われる法要の種類や時期は異なります。

年忌法要は何回忌まで行うのか

百回忌まであるのですね…。
年忌法要はずっと行い続けるのですか?

生徒
先生

一般的には、命日から32年目にあたる「三十三回忌」まで行うことが多いです。
なぜなら仏教では、三十三回忌を過ぎるとすべての人が極楽浄土へ行けると考えられているからです。

他にも、死後30年以上経つと、故人を知っている遺族が少なくなってしまうことも理由の一つです。

三十三回忌の命日まで法要を行わない家庭も増えている

三十三回忌まで行うんですね。
必ずそこまで行わなくてはいけないのでしょうか?

生徒
先生

年忌法要をいつまで行うかは、家庭や宗派、地域などによって変わります。
例えば真言宗の場合、三十三回忌で弔い上げとしますが、その後も五十回忌・百回忌・百五十回忌と、亡くなったあとにも長期間法要を行うそうです。

ただし近年は、年忌法要を三回忌までにして、七回忌以降を省略するご家族も増えているようです。

年忌法要の準備と流れ

最後に、年忌法要の準備と流れについて教えてください。

生徒
先生

年忌法要の準備は、一般的に2ヶ月前から始めるのが理想です。
以下は、年忌法要の流れの一例です。
1.寺院に連絡・相談: 年忌法要を行う寺院に連絡し、日時や費用などを相談します。
2.法要の準備: 寺院と相談しながら、法要に必要な準備を行います。
3.参列者への案内: 親族や友人、知人などに年忌法要の案内を送ります。
4.法要当日: 参列者を迎えて、法要を行います。
5.法要後: 参列者にお礼を述べ、会食を行います。

法要の内容は、宗派や寺院によって多少異なりますが、一般的には以下のことが行われます。

  • 読経:僧侶が般若心経や真言などの経典を唱え、故人の冥福を祈ります。
  • 焼香:参列者が香炉に線香を立て、故人への追悼の気持ちを込めます。
  • 法話:僧侶が仏教の教えを説きます。
  • 会食:法要の後、参列者で食事を囲んで交流します。

まとめ

年忌法要について学ぶことができました。
毎年命日に必ず行わなくていいのですね。
もし三回忌や七回忌などの案内が来たら、マナーを守って参列したいと思います。

生徒

年忌法要は、故人を偲び、家族や親族が集い、心を寄せる大切な機会です。
また、法要を通して家族の絆を深め、温かい思い出を共有することも重要です。
地域の風習や宗派によって異なる場合もあるため、疑問があれば菩提寺に相談することをおすすめします。

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