大切な方を亡くし、深い悲しみの中、告別式で喪主として挨拶をすることは、非常に重要な役割であり、同時に大きな責任を伴います。
参列者への感謝、故人への偲ぶ気持ち、そして遺族としての決意を伝える重要な場面です。
この記事では、告別式での喪主の挨拶の内容と心構えについて解説します。
喪主が行う告別式の挨拶について
大切な方を亡くし、悲しみに暮れる中、喪主として告別式で挨拶をするのは大変な務めです。
しかし、参列者への感謝の気持ちを伝え、故人を偲ぶ場として、心を込めて挨拶をしたいものです。
この記事では、告別式での喪主の挨拶の内容と心構えについて解説します。
告別式の喪主の挨拶の目的
告別式の喪主の挨拶の目的は何ですか?
告別式での喪主の挨拶には、3つの目的があります。
・参列者への感謝
・故人の人柄紹介
・今後の遺族への支援依頼
参列者への感謝
百忙の中、故人を偲ぶために参列してくれた方々に感謝の気持ちを伝えます。
故人の人柄紹介
故人の生前の様子や人柄を語り、参列者に偲んでもらいます。
今後の遺族への支援依頼
今後、遺族が悲しみを乗り越え、新たな生活を歩んでいくために、参列者からの支援を依頼します。
告別式の喪主の挨拶の内容
具体的にどんな内容を伝えればいいのでしょうか?
挨拶の内容に入れる内容としては、「自己紹介」「参列への感謝」「故人の人柄紹介」「思い出のエピソード」「遺族への支援依頼」「締めくくり」の順にすると良いですね。
自己紹介
最初に、喪主として自分の名前と故人との関係を簡潔に紹介します。
参列への感謝
次に、参列者への感謝の言葉を述べます。
例:「本日はお忙しい中、故○○の告別式にご参列いただき、誠にありがとうございます。」
故人の人柄紹介
故人の生前の様子や人柄を具体的に語り、参列者に偲んでもらいます。
例:「父は、いつも明るく周囲を笑顔にする人でした。仕事には真面目に取り組み、家族思いでした。 趣味の釣りでは、大きな魚を釣り上げることも多く、自慢の父でした。」
思い出のエピソード
故人との思い出のエピソードを1つ2つ話すと、より人柄が伝わり、参列者も共感しやすくなります。
遺族への支援依頼
今後、遺族が悲しみを乗り越え、新たな生活を歩んでいくために、参列者からの支援を依頼します。
例:「未熟な私たち家族ですが、今後とも温かく見守っていただければ幸いです。」
締めくくり
改めて参列者への感謝の言葉を述べ、挨拶を締めます。
例:「本日は誠にありがとうございました。」
告別式の喪主の挨拶の心構え
挨拶する際の心構えなどあれば、教えてください。
挨拶する際の心構えとして、4つのポイントを意識すると良いでしょう。
・簡潔にまとめる
・明るく話す
・メモを用意する
・立ち位置
簡潔にまとめる
長々と話すと参列者も疲れてしまうので、3~5分程度にまとめるのが理想です。
明るく話す
悲しみを押し殺し、明るく前向きな声で話すように心がけましょう。
メモを用意する
緊張で言葉を忘れないように、メモを用意しておくと安心です。
立ち位置
祭壇に向かって右側に立ち、参列者全体を見渡せるようにしましょう。
葬儀後の喪主の挨拶の例文
例文などがあれば、そちらも教えていただきたいです。
もちろんです。
故人が父親の場合の、例文をご紹介します。
「本日はお忙しい中、父(故人の名前)の告別式に参列いただき、誠にありがとうございます。
父は、いつも明るく優しい人でした。特に、家族旅行で(具体的なエピソード)は、今でも忘れられません。
父の突然の死は、私たち家族にとって大きな悲しみです。しかし、父が残してくれたたくさんの思い出を胸に、これからも前向きに生きていきたいと思います。
本日は誠にありがとうございました。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。」
もう1つ、例文をご紹介します。
「本日はお忙しい中、妻(故人の名前)の告別式に参列いただき、誠にありがとうございます。
妻は、いつも明るく家族を支えてくれる人でした。特に、(具体的なエピソード)は、今でも私の心の中に強く残っています。
妻が突然いなくなり、私たち家族は大きな悲しみの中にいます。しかし、妻の遺志を受け継ぎ、子供たちをしっかりと育てていきたいと思います。
本日は誠にありがとうございました。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。」
まとめ
ありがとうございます!
挨拶について知識をつけることができました。
喪主をするときがきたら、今回の学びを参考にしたいと思います。
告別式の挨拶は、故人への敬意と参列者への感謝の気持ちを伝える大切な機会です。
事前にしっかりと準備をして、心を込めて挨拶をしましょう。